1000系

 1000系は、2009年より製造が開始された帝北の最新型車両。従来第一線で活躍してきた5000系の後期製造車の置き換えのため誕生した。一番初めに10両編成(0番台)が登場、その後8両編成(80番台)、6両編成(60番台)、4両編成(40番台)が製造された。0番台以外は他形式含め他の編成と連結して運転する場合があり、特に60番台は基本的に40番台と連結して10両編成で運転される。

 制御装置はIGBT素子のVVVFインバータ、車体の材質はアルミニウムである。この車両は日立製作所の「A-TRAIN」の構造を採用しており、西武鉄道の20000系や東武鉄道の50000系列と車体構造などで類似点が見られる。新製当初は行き先表示が3色LEDだったが、その後の改造・小更新工事でフルカラーLEDへの換装などが行われた。

 0番台、80番台はダイヤ乱れ時などを除き日東本線下総境町以南、武州線、宝珠花線、遊園線(60番台のみ)で運用され、60番台・40番台はそれに加え日東本線神明町以南、大師線(40番台、年始のみ)でも運用がある。最近では分割・併合運用の大幅減少に伴って、一部の60・40番台をつなげ中間の運転台を撤去して10両の固定編成にする工事などが行われている。

 2015年頃より帝北電鉄の全車両において塗色変更が始まり、この形式も例に漏れず塗色変更をしている。その際、前述の改造工事を施している。