▲ 石神駅を通過する5000系。

 

 

 桜町駅も緩行線のみにホームが設置された駅。1938年に浦寺駅として開業し、その後1950年に移転の上に新井宿駅となったが、1980年に桜町駅に再改称された。近い将来準急が停車するようになるという噂がある。

 

 

 桜町駅を過ぎるとすぐ首都高速川口線を跨ぎ、川口PAを右手に臨むとまた外環道を跨いで石神に到着する。周辺は閑静な住宅街である。

 

 

 そのまま行くとJR武蔵野線と交差する武蔵戸塚駅。2面6線で、武州線との分岐駅である。2層式の駅で、2階に1〜4番線、3階に5、6番線があり、5、6番線からは主に武州線の区間列車が発着する。この駅は乗り換え客で終日込み合うため、ホームが広めに作られている。駅前ロータリーには帝北バスのほか、東武バスなど多数の事業者が乗り入れており終日にわたってにぎやかである。

 

 

 

▲夕暮れの高曽根駅。付近には住宅が多く、学校帰りの女子高生の姿も見える。

 武蔵戸塚を出ると複々線区間は終わり。武州線が左手に別れ、戸塚新町駅へ。近辺の開発が進んできたことを受け、かつて帝北⇔JR間の貨物の受け渡しを行っていた戸塚信号場を廃止し、その跡地に2006年に開業したかなり新しい駅である。駅全体の雰囲気が欧州風にまとめられていて、とてもきれいな駅舎である。2面2線だが、上り線側・2番ホームの外側には武蔵野線への連絡線が見え、帝北への新車搬入の際には鉄道マニアがこぞって訪れる。急行停車駅に格上げされるといううわさもあるが、真偽のほどは定かではない。

 

 

 その後は地上へ降りて綾瀬川を渡り、新和駅に至る。こちらは2面2線の平凡な駅。

 

 

 しらこばと公園は1979年のしらこばと水上公園開園に合わせて開業した駅で、駅舎もテーマパークの入口のような豪華な作りになっている。開業当初は1面2線であったが、利用客増加のため駅舎とホームの間の連絡通路をホームに改修し、上りホームを増設し2面2線となった。夏休みの土休日とお盆の期間やイベントが行われる際には一部の準急と急行が臨時停車する。

 

 

 しらこばと公園を過ぎると高曽根へ。2面4線の橋上駅で、ほぼ終日にわたりここで緩急接続が行われている。急行・準急が止まらない高曽根駅の両側、しらこばと公園も武蔵大口も乗降客数が多いが、高曽根での緩急接続で優等への便を計っている。最近駅舎のリニューアル工事をしたばかりで綺麗な駅舎へと変貌している。上野方の国道48号線との踏切は渋滞の温床で、この踏切を含めた戸塚新町〜帝北豊春間の高架化工事が進んでいる。

 

 

 武蔵大口駅は2面2線の駅。かつては西側に集落、東側に田んぼと、線路を境に風景がまるで異なっていたが、近年大規模な開発が進み駅東側に高層マンションが立ち並ぶようになった。止まるのは各停と区間準急のみだが、新しく東口とバスターミナルができたこともあり、終日にぎわっている。

 

 

 帝北豊春駅はカーブの途中にある駅。東武野田線の豊春駅とは直線距離で1kmちょっと離れている。春日部の市街地に入ってきているため利用客数はそこそこ多い。かすかべ温泉にほど近いため、一応連絡バスが当駅から出ているが、温泉目当ての客は少ない。

 

 

 

 春日部駅は2面4線の一大ターミナル。特急停車駅で、当駅発着の電車も終日にわたり多数設定される。駅は東武線の上に高高架で建設されていて、その間の空間に帝北・東武の駅コンコースと東武への乗り換え改札・こ線橋があるという構造だ。近年東武側の高架化計画が持ち上がっているが、その際にはこのコンコースの空間が潰され、乗り換え改札も移設される予定である。駅前に目を向けると、東武バスや帝北バス、系列の朝日自動車などの多数事業者がロータリーに乗り入れるほか、人の流れも活発で活気にあふれていると言える。日東本線の車窓はこの駅を境に田んぼや畑が多くなってくる。