武州線

▲ 冬の夕暮れ。武州大門駅周辺。

 武州線は、埼玉県川口市の武蔵戸塚駅から、岩槻、蓮田を経由し埼玉県久喜市の菖蒲町駅まで至る全長26.3kmの路線。ラインカラーは真紅(#a22041)。かつての武州鉄道の本線であり、その名残で武州線内の旧国名がつく駅名は「武蔵」ではなく「武州」を採用している。

 蓮田までは車窓に住宅地が広がる都市部の路線だが、蓮田を境に田園風景が広がるのどかな雰囲気となる。種別は急行・区間急行・準急・区間準急・各停があるが、蓮田以北は全種別各停となる。また、区間急行は線内各停なのに対し準急は岩槻まで通過運転を行うといった逆転現象が起きている。

 

 1910年、北千住を起点とし岩槻・蓮田、幸手などを経由し日光へ至る中央軽便電気鉄道を企画、1911年に中央鉄道と社名を変更し、1912年、川口~岩槻間が認可・着工された。1914年には岩槻~蓮田~忍町間の敷設免許を取得し、1919年には武州鉄道に社名を変更、1924年に蓮田~岩槻間がついに開業した。とはいえ東京方面に直接接続しているわけでもなく、利用客数は伸び悩み、一時は会社倒産の危機ともなった。1936年、乗客を増やすべく神根まで延伸、帝北電鉄と接続した。これにより乗客数は格段に伸びていき、会社の倒産を免れた一方、日東電鉄とのつながりが強まっていった。この勢いに乗り、1938年には菖蒲町まで北進することができた。そして1940年、38年に施行された陸上交通事業調整法を受け、武州鉄道は帝北に統合される形で消滅、武州鉄道が持っていた路線は帝北の武州線となった。

 

 沿線の笹久保・武州大崎に車両基地を構える。笹久保・岩槻本町・蓮田・武州大崎で上野方に折り返しできる。